南朝鮮労働党史観への疑義、日本語の記事、文在寅(ムン・ジェイン) 2020

 

 

 

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コロナ禍のおかげで文在寅大統領は生き延びるかもしれない!

デイリーBOOKウォッチ

2020/4/20

 

 2020年4月15日に投開票された韓国の総選挙(定数300、任期4年)で、文在寅政権を支える進歩派(革新)の与党「共に民主党」が6割の議席を得て圧勝した。この結果に失望している韓国と日本の保守派政治家や言論人も多いだろう。

 

歴代韓国大統領の末路
 本書『韓国大統領はなぜ悲惨な末路をたどるのか?』(宝島社)を読んだ人も意外に思うかもしれない。なぜならば、本書の帯には「文在寅は逮捕されるのか」と堂々と大書されているからだ。

 歴代韓国大統領の末路は以下の通りだ(第4代、第10代を除く)。


 初代~3代 李承晩 亡命
 第5~9代 朴正煕 暗殺
 第11~12代 全斗煥 逮捕
 第13代 盧泰愚 逮捕
 第14代 金泳三 次男が逮捕
 第15代 金大中 息子3人が逮捕
 第16代 盧武鉉 自殺
 第17代 李明博 逮捕
 第18代 朴槿恵 逮捕
 第19代 文在寅 ?


 よく知られた事実だが、あらためて列挙すると悲惨としか言いようがない。なぜ、こうしたことが繰り返されてきたのか、本書は右派(保守派)と左派(進歩派)による怨念闘争の黒歴史があったからだ、と説明する。

 本書の構成と執筆者は以下の通り。

第1章 韓国大統領はなぜ悲惨な末路をたどるのか? 朴斗鎮(コリア国際研究所所長)
第2章 『反日種族主義』はなぜ韓国でベストセラーになったのか? 李策(ジャーナリスト)
第3章 文在寅大統領は過激な「反日主義者」なのか? 特別インタビュー 木村幹(神戸大学大学院国際協力研究科教授)
第4章 金正恩文在寅政権をどう評価しているのか? 高英起(北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長)
第5章 韓国経済は本当に危機的状況なのか? 李策


 木村氏を除く3氏はいずれも在日の北朝鮮についての専門家であり、文在寅政権を支える北朝鮮シンパの動向にも詳しいので、類書にはない分析が新鮮だ。

 タイトルの「韓国大統領はなぜ悲惨な末路をたどるのか?」というテーマについて、朴氏は以下の3点を挙げている。

 要因1 「やるか、やられるか」左右の非和解的対立
 要因2 権力の集中と長期政権への野望が招く不正と腐敗
 要因3 韓国社会の「たかり体質」と「利益誘導体質」

 要因1 「やるか、やられるか」左右の非和解的対立
 要因2 権力の集中と長期政権への野望が招く不正と腐敗
 要因3 韓国社会の「たかり体質」と「利益誘導体質」


 反日政策が次々に打ち出されるのも当然だろう。

 次期政権を保守派が奪還すれば、文在寅大統領も「塀の中」と結論づけているが、今回の総選挙の結果を見る限り、それは難しいようだ。

 新型コロナウイルスへの対応が選挙の争点となり、おおむね高く評価されたのが、与党が圧勝した要因と見られる。文在寅氏は、コロナ禍のおかげで生き延びる大統領になるかもしれない。

 

 

 

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2020.07.13 (月)印刷する
文政権が究極の北寄りシフト 久保田るり子産経新聞編集委員國學院大學客員教授
 
 
 韓国総選挙の与党圧勝で政治基盤を盤石に固めた文在寅政権が7月3日、北朝鮮担当の閣僚や大統領府幹部を総入れ替えする人事を発表した。その陣容は、親北、従北の勢ぞろいで、まるで「北朝鮮の御用聞き」といった布陣である。
 
文政権は年内の米朝首脳会談再開に向けて、仲介の働きかけを続けているとされるが、北朝鮮ナンバー2の金与正第1副部長の指令一下、南北共同連絡事務所を爆破され、窮地に陥っている。文大統領としては、人事刷新で突破口を開く狙いがあるとみられる。
 
いまのところ北朝鮮は、崔善姫第一外務次官が4日の談話で「下手な仲裁の意思を表明する人間がいる」と皮肉るなど、冷ややかな見方を示している。 
 
 
 
「北に賄賂贈るメッセージ」
 
筆頭は韓国情報機関、国家情報院(国情院)長に指名された朴智元・前国会議員氏だ。韓国の情報機関といえば、韓国中央情報部(KCIA)から始まった反共対北諜報のプロ集団だったが、近年の政権左傾化に伴って都合よく変革され、いまの文政権で国情院は、北朝鮮との秘密交渉窓口の様相を示すようになった。
 
朴智元氏は金大中氏の側近として知られた老練緻密な政治家だが、2000年の金大中金正日の「歴史的な南北首脳会談」を実現した立役者として有名だ。当時、北朝鮮には秘密資金4億5000万ドルが韓国から送金されたことが明らかになっている。会談受け入れの見返りだったとされ、野党重鎮は「北朝鮮に秘密資金送金した人物が我が国の情報機関のトップに指名された」と嘆いた。
 
当時、文化観光部(省)長官だった朴氏は、中国北京などで北朝鮮密使と会い交渉をまとめた。その見返りに財閥、現代グループから秘密資金を送金させた。この経緯は2004年に対北不正送金事件として立件され、朴氏は特別検察に逮捕され、懲役3年に処された。
 
朴智元氏は対北不正送金事件で「私は北朝鮮の指導者にも韓国の指導者にも信頼された」と自慢気に語っている。事件後、政界に復帰してからも国会で北朝鮮人権法を阻止するなど北朝鮮寄りの人物として知られる。朴氏の父親は南朝鮮労働党の地方幹部で「家系には共産党が多かった」(情報関係者)という。朴氏の国情院長起用について韓国では広く「北朝鮮に賄賂を贈るというメッセージ」「彼は何でもやるに違いない」とみられている。
 
朴氏の国情院長就任には国会人事聴聞会の承認が必要で、野党は「国情院は私設情報機関ではない」などと猛反発しているが、国会で与党勢力は3分の2近い議席を保持しており、野党にこの人事を覆す力はない。 
 
 
現国情院長はNSC室長に
 
朴氏にバトンを渡す現国情院長の徐薫氏は大統領府の国家安全保障室(NSC)室長に指名された。徐氏は国情院の生え抜きで、文在寅氏が大統領選に勝利した翌日に院長に指名したほどの文氏最側近だ。朴智元氏が暗躍した2000年の南北首脳会談のときにも国情院担当者として朴氏を補佐した経緯がある。
 
徐薫氏は、文氏が大統領秘書室長として仕えた盧武鉉政権時代の2度の南北首脳会談の際も実務者として働き、文政権では2018年に4月、5月、9月の3度、南北首脳会談を実現させた。つまり、2000年から2018年に至る、すべての南北首脳会談の舞台裏を知り尽くしているのである。今度は裏の仕掛け人役から表舞台に転じ、NSC室長の肩書で訪朝、訪米し、大統領特使としての役割を担うことになった。
 
 
 
米了解なしの政策推進も
 
朴智元、徐薫両氏に加え、もうひとり注目されているのは統一部(省)長官に指名された李仁栄氏である。
 
李氏は与党の有力政治家のひとりで親北議員として知られる。韓国の統一部は、南北統一、対話、交流、支援を受け持ち、開城工業団地金剛山観光開発など交流事業を担当している。李氏は指名をうけて、韓国が対北政策を行う場合に米国と政策調整する「米韓作業部会」について発言し、「作業部会を通じてわれわれができることと、われわれが自ら判断してできることを区分しなければならない」と述べた。米国の了解がなくても一部政策は推進するとの意味だ。
 
李仁栄氏は活動家出身で、大学時代は全国大学生代表者協議会(全大協)の初代議長を務めた。1987年の韓国民主化運動で主役の一角を占めた学生活動家の集まりが全大協で、北朝鮮主体思想を信奉する主体思想派が集まった。李氏は主体思想派を代表するひとりで、親北派として統一運動を行ってきた。
 
今回の人事では、李氏と同じく全大協議長出身の任鍾晳氏が大統領安保特別秘書官に指名された。任氏は文政権で初代の大統領秘書室長を務め、青瓦台には返り咲きというわけだが、政権中枢に2人も主体思想派の全大協議長経験者が入るのは韓国政治史上初めてだ。
 
文政権で対北、対米交渉を仕切った現NSC室長の鄭義溶氏も、任氏とともに大統領安保担当特別秘書官に内定し、過去の交渉担当者を総動員した対北シフトになった。
 
人事に関連して韓国大統領府からは「これまであまりにも米国の顔色をうかがい、南北関係でスピードが出せなかった」との高官発言も韓国メディアで報じられている。今後、韓国政府がどんな対北政策に出てくるのか予断を許さない。

 

 

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2020.12.03

官邸に乗り込んだ韓国高官の赤い影

週刊新潮』 2020年12月3日

日本ルネッサンス 第928回


政治が激しく動くとき、怪しい勢力が暗躍するのは世の習いだ。


11月8日に来日した韓国の国家情報院(国情院)院長、朴智元(パクチウォン)氏はその典型だ。朴国情院長は4日間滞在し、まず二階俊博自民党幹事長、次に菅義偉首相に面会した。


国情院は韓国の情報機関だ。そのトップが他国の首脳に会うとき、通常は秘密裏に行動する。ところが今回、朴国情院長は、官邸側が裏口からの来訪を検討したにも拘わらず、正面玄関から入り、会談後に記者団の取材に応じてみせた(「毎日新聞」11月12日朝刊)。


朴智元氏とは何者か。11月20日の「言論テレビ」でシンクタンク「国家基本問題研究所」研究員の西岡力氏が以下のように説明した。


氏は韓国全羅道出身で金大中元大統領の同志だった。金大中政権で観光大臣に就任、この頃に、日本の観光業界の実力者、二階氏との親交を持ったといわれている。


朴氏は金大中の密使として北朝鮮と裏交渉を行い、2000年6月の金大中金正日の南北首脳会談を実現させた。そのとき金大中側が4億5000万ドル(約450億円)の現金と5000万ドル(50億円)相当の物資を金正日に貢いだ。


西岡氏の指摘だ。


「朴智元氏の北朝鮮の交渉相手は対南工作機関の統一戦線部と見られています。金大中一行の平壌入りの映像には朴氏が金正日から耳打ちされている場面があります。彼が行った工作とは、金と物資を北の39号室、つまり金正日の対南工作の中枢機関で韓国制圧を目指して、長年凄まじい攻勢をかけ続けた機関に送ったことです。韓国への裏切りです。後に一連の悪事が明らかになって、有罪判決を受けて収監されました」


ちなみに二階氏は08年4月22日のブログ、「がんばってます」で、収監され、病気療養で刑の執行が停止された朴氏を見舞ったこと、運輸大臣だった当時、朴氏との間で「兄弟の契り」を結んだことを書いている。


義兄弟の面目躍如か、昨年8月19日、朴氏が文喜相国会議長の特使として来日した際、朴氏は二階氏と5時間以上会談している(「読売新聞」19年8月21日朝刊)。

 

2500億円の秘密文書


朴氏は金大中の系譜でありながら文在寅大統領らとは折り合いが悪かった。理由は朴氏が裏金献金工作の責任をとらされて獄に下ったとき、盧武鉉大統領は守ってくれず、文在寅氏は朴氏の選挙地盤である全羅道を乗っ取ろうとしたからだ。ところが今年7月、文氏はそれまでの国情院長、徐薫氏をスライドさせ、朴氏に頭を下げて国情院長就任を要請した。


「統一日報」論説主幹の洪熒氏が説明した。


「朴智元は複雑な人生を歩んできました。彼の父もその兄弟も日本統治時代にスターリンの指令で創られた南朝鮮労働党という共産主義革命党の党員でした。日本の敗戦で米軍が朝鮮半島に入ると彼らは獄中にあった共産主義者を全て解放しました。朴の家族は南朝鮮労働党の党員になりましたが、1950年に朝鮮戦争が勃発すると、父もその兄弟も韓国軍に処刑されたのです。彼は韓国を深く恨んでいると思います」


朴氏はその後米国に渡り、全斗煥政権当時、米国で事実上の亡命生活を送っていた金大中と知り合った。その後の両者の歩みは前述した。


朴氏の国情院長任命に戻ろう。国会での人事公聴会金大中金正日会談に先立って、朴氏が4億5000万ドルの現金とは別に、25億ドル(2500億円)の対北経済協力の秘密文書に署名していたことが判明した。西岡氏の説明だ。


「署名の筆跡は本人の自筆に間違いないと鑑定されましたが、本人は知らぬ存ぜぬで通しました。文氏は疑惑に蓋をしたまま、7月末に彼を国情院長に任命しました。そして何が起きたか。南北朝鮮関係が劇的に改善されたのです」


たとえば9月8日、文氏が北朝鮮への災害に見舞いの手紙を出すと、4日後に「大韓民国大統領文在寅貴下」という宛名の返事が来た。


北朝鮮は元来、大韓民国を認めず、いつも南朝鮮と呼ぶ。だから文氏はへりくだって、2018年9月、初めての平壌訪問では、「南側の大統領文在寅です」と自己紹介した。だが今回、金正恩氏が「大韓民国大統領貴下」と書いてきた。驚くべき豹変である。


9月22日、韓国の公務員が海上北朝鮮軍に殺害され遺体を焼かれた。すると3日後、金正恩氏の謝罪文を朴智元氏が受け取った。


何故急変したのか。韓国情報機関のトップとしてあらゆる秘密情報を手にする立場に立った朴氏を活用して、韓国を手玉にとれると金正恩氏が考えたからではないのか。朴氏の動きはおよそ全て北朝鮮の利益をはかるためと考えておくべきで、その画策は対日政策にも深刻な影響を及ぼすだろう。朴氏の背後の勢力と見られる北朝鮮の統一戦線部は朝鮮総連の上部機関だ。朝鮮総連の幹部が足しげく二階氏の幹事長室に出入りしていることは深く懸念される。


最も危険な人脈


西岡氏の話だ。


「これまでは安倍前総理が北朝鮮外交を指揮していました。菅政権下で二階氏の発言力が強まったらどうなるか。『義兄弟』と言われる情報機関の長とどんな話をしたのか。私には分かりませんが、『朝鮮日報』は東京五輪に合わせた日米南北朝鮮の4首脳会談を画策したと報じました」


菅首相安倍晋三前首相と同じく、拉致問題解決を最優先し、金正恩氏との直接会談を考えている。朴国情院長が、金氏への太いパイプがあるという触れ込みで接触してきた場合、菅首相がその話に乗る可能性はあるかもしれない。しかし、西岡氏はそれこそ最も危険な人脈だという。


「朴氏がつながっている統一戦線部は横田めぐみさんらは死亡と言い、偽の遺骨を出してきた機関です。日朝の交渉は統一戦線部を外して首脳同士が会い、被害者の全員帰国に向けて直談判しなければなりません。統一戦線部に任せれば、もう一度、死亡説を主張され、日本側が納得しないなら合同調査委員会を作ろう、東京と平壌に連絡事務所を設置しようと言い始めるでしょう。これまでの失敗の繰り返しになります」


経済制裁で疲弊しきった金正恩氏が統一戦線部の戦略に沿って、二階氏の巻き込みを図り、制裁の輪を緩める脱出の道として日本に狙いを定めた可能性がある。思惑があるため拉致問題が動く可能性もある。だが、経済支援だけをとられ、核もミサイルも開発され、拉致被害者は戻ってこないという失敗を繰り返さないために、菅首相にはしっかりしてほしい。朴智元氏のような人物を、日本政府はもっと厳しくスクリーニングする必要があろう。

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